海外転勤したい方に向けた体験談【キャリアプランを描こう】

海外転勤 WORK

 こんにちは、keiです。

「海外転勤したいけどチャンスがない」
「海外転勤を打診されたが悩んでいる」
「海外転勤することになったが何を準備すればいいのかわからない」

 こんなことを思ったことはないでしょうか?

 こういった疑問に、僕の体験談をもとに複数回にわけてこたえます。

■全体の流れ
・海外転勤のチャンスを得るには  →本記事の内容
・海外転勤のメリット、デメリット →次回
・海外転勤するための準備まとめ  →次々回

 

 はじめに、本記事で伝えたいことは「キャリアプランを描くこと」の重要性です。

 理由は、仕事や人生をより楽しくするためです。(これについては後日別記事で説明します)

 そのため、本記事は海外転勤をすすめているわけではなく、キャリアの中に「海外転勤」があるのであれば、僕の体験談含めて参考にしてもらいたく作成しました。

 では、いきましょう!

海外転勤のチャンスを得るには

 この記事を書いている僕は大手複写機メーカー勤務のハードウェア設計者で、2020年10月からベトナムに転勤する予定です。

 そんな僕が体験談含めて解説していきます。

会社を知る

 あたりまえですが海外転勤を希望するうえで、就職したい会社や自分の働いている会社でどの国や地域に海外拠点があり、それぞれどのような業務内容なのかを知る必要があります。

 拠点とざっくりした概要などの表面的なことは会社ホームページにもあります。が、正直それでは足りないです。

 具体的な業務内容は社内の人に聞くしかありませんが、社員であっても他部門や他拠点の業務内容を全然知らないという人も多いので、つてをたどって根気強く調べてください。

 特に実際に駐在していた人に聞くのが一番濃い情報を得られますし、2人くらいたどっていけば見つけられると思うのでまずは行動してみましょう。

 

僕の体験談

 僕の場合、開発の仕事を通じて海外の開発・生産拠点である中国・上海、深センやベトナム・ハイフォンとの関わりが多くあります。

 実際に出張で現地に行ったことがあるので業務内容をイメージできていたというのもありますが、僕の会社では開発や品質管理部門から定期的に駐在員を派遣しているので業務上関わっていた人で駐在経験のある人が多くいます。

 そういった人に業務内容や現地での生活について教えてもらい、自分のキャリアをイメージしました。

 

 駐在員は日本国内の社員と比べて、給与・保険・住居などのコストが高く、少数しか派遣されません。

 そのため、海外拠点の生産部門に行ったとしても調達業務や品質管理業務など複数の役割を求められます。

キャリアを考える

 海外転勤するうえでこれが最も重要です。

「海外が好きだから」
「なんかかっこいいから」

という理由では希望は受け入れてもらえませんよね。

 希望を受け入れてもらうためにはこれまでの経験や実績はもちろんですが、海外での経験が自分のキャリアに必要であることを納得してもらうことが重要です。

 すべてがホンネである必要はないと思います。一部つじつまを合わせるためのタテマエでも構わないので、将来のキャリアに対してどういうステップを踏んでいくのかのストーリーが出来上がっている状態にしましょう。

 ちなみに、そのキャリアは会社にとってもメリットがあるものでなくちゃいけない、と思う方もいるかもしれません。もちろんメリットがあるに越したことはありませんがそこまで気にしなくてもいいと僕は思っています。

 従業員が数千、数万人いるような大きい会社に限っては優秀な人が多く、代役が務まってしまうケースが多々あるのが現実です。つまり、誤解を恐れずに言うと、やればだれでもできてしまうので会社にとってメリットがある人を駐在させるというよりかは熱意のあってキャリアプランが明確な人を派遣する傾向があると感じています。

 僕の周りで駐在経験のある人は、キャリアプランをしっかり作って数年に渡りアピールし続けているので皆さんもこの機に自分のやりたいことを整理してみましょう。

僕の体験談

 僕は将来、企画関係の仕事をしたいと考えています。自分が考えたことが現実になっていくのが楽しいと感じるからです。

 設計の仕事を通じて、

自分の思い描いた形状を3Dモデルにして試作する→現物を評価する

という経験をしましたが、より上流にある製品全体を企画するという仕事に興味を持ちました。

 仮に企画をするとなると、開発だけでなくマーケティング、生産、調達、品質管理、物流、営業、経理といったバリューチェーン全体との関わりが多くなるため、開発以外の機能を知りたいと考えました。

・開発から営業や経理にいくというのは現実的ではない
・この先3~5年くらいかけて生産や調達を勉強しよう
・じゃあその機能があるベトナムにいこう

といった感じです。

 自分の興味のあることを将来やりたいことに設定して、そこに向かうためのルートに海外転勤を入れるといいと思います。

アピールする

 ここまできたら上司にアピールです。

 「キャリアを考える」でも書きましたが、キャリアのストーリーに納得度があるかと熱意があるかが重要になるのでしっかり考えたキャリアプランを伝えましょう。

 多くの会社で1~2年に一度、将来のキャリアについて上司に相談する面談があると思うので、ここでアピールするのもいいですが、プランが出来上がったタイミングでしかるべき相手に連絡して意思を伝えることをおすすめします。

 ここで言うしかるべき相手とは、直属の上司(課長)ではなく、部長や本部長です。

 その理由を僕の体験をもとに説明します。

僕の体験談

  キャリアプランが出来上がったタイミングで、すぐに部長や本部長と面談をしたほうがいい理由は以下の二つです。

1.キャリアプランを伝えたタイミングで異動が決まることは少ないから

 転勤するにはそのポストが空かなければなりません。そのタイミングで上司は次に転勤させる人を考えるわけですが、上司のリストの中に自分を入れておく必要があります。

 要は順番待ちの状態にしておくということです。

 区切りの良い半期(たいてい4月と10月)のタイミングで駐在者が入れ替わることが多いので、定期的な面談を待たずに希望を伝えておくことでこのタイミングを逃さずチャンスをつかむことができます。

 僕の会社の場合、毎年9月頃にキャリア面談がありますが、僕が異動希望を部長に伝えたのは今年の1月頃でした。

 前任者の任期が今年の3月までで(結果的にコロナで延長しましたが)、ちょうど後任を探しているところだったようです。このタイミングを逃すと次は2~3年後だったと考えると、行動してよかったと思います。


2.決定権を持っているのは上司(課長)ではなく部長、本部長だから

 キャリア面談。直属の上司、多くの場合は課長あたりと面談すると思います。

 本来ならここで話し合ったキャリアプランの実現に向けて、上司が後押ししてくれるような場になるはずです。

 しかし僕の場合、課長との面談で異動の意思表示をしましたがあまりいい顔をされませんでした。

 理由は、課長からするとチームの人数が減ること嫌ったのだと想像しています。効率化が求められるこのご時世、業務量が変わらない中整員が減っているので、僕が抜けるとさらに負荷が上がるのは理解できます。ただ、業務量と整員の調整は管理職の重要な仕事の一つなので、それを放棄して従業員のキャリアプランがないがしろにされるのは誰も納得できないでしょう。

 僕はその後、部長と面談する機会があったので、そこで理解していただき前述のとおり転勤が決まりました。

 現場のマネジメントに相談してだめだったら、さらに上のマネジメントに相談してみましょう。

まとめ

 海外転勤のチャンスを得るため必要なことは以下の3つです。

会社を知る
 どの部署からどんな業務をしている駐在員を出しているかを知る。
キャリアを考える
 キャリアプランをつくり、その仕事が自分の進みたいキャリアに必要であるということを明確にする。
上司にアピールする
 上司にキャリアプランを説明する。部長や本部長に話すのがおすすめ。

 僕の周りで海外転勤している人に聞くと、入社してから毎年キャリア面談で海外転勤を希望を出し続けている、しっかりとキャリアプランを描いている、という人が多いです。

 もちろんたまたまそのポストが空く予定、といっためぐりあわせもありますが、チャンスをつかむためにはまず行動してみましょう。


 以上です。

 次回は海外転勤のメリット、デメリットについて解説していきます。

画像の出典:unDraw Created by Katerina Limpitsouni

アイキャッチ画像の出典:Free-PhotosによるPixabayからの画像

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